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海辺のカフカ

舞台「海辺のカフカ」チラシ
「海辺のカフカ」の舞台を観てきました。

村上春樹さんの小説『海辺のカフカ』を蜷川幸雄さんが舞台化したものを観てきました。

12年に初演され、19年2月にフランスで上演されたものが東京で凱旋公演されています。

 

これを機に『海辺のカフカ』を再読してみると、なるほど推薦図書になるのがわかる。

刺激が強いことを踏まえても、中高生にはオススメだ。

自己崩壊、自己探求心、血、暴力、理不尽、孤独、生きる意味、セックス。

詩歌に、ギリシャ神話、哲学。

どうゆう形で切り取っても、読者の好奇心を駆る。

自分の中にあって、でも自分では気がつかない無意識の興味を刺激される。

読書を通すことで、その存在を知ることができる。

そして、それはいつだってどこだって門戸は開いている。

想像力さえあれば。

 

この混沌とした複雑多様化した世の中を生きていくには、想像力がかなり重要だ。

というより、生き抜いていくためには、想像力が不可欠だ。

読書の世界は、想像力を育ててくれる。

 

閑話休題

 

舞台はとてもよかった。

まず演出方法。章ごとに場面が変わるこの小説をどのように可視化するのだろうと興味をもっていたんだけど、見事な方法だった。

観客は、興覚めすることなく物語の中にいながら場面のスイッチon、offができる。

小説が映像化されると、概ねカットされる部分が目につくものだが、そう感じさせない。というよりむしろ、なんと忠実なと感動する。

テレビや映画ではできないことも、もちろんやってのける。

演技も演出も本当に素晴らしく、心が動きまくった。