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足らずに余る

皆さんは、溢れ商法をご存知ですか?

知りませんよね、勝手に命名してます、すみません。

この「溢れ商法」の代表格は、升酒です。

ご存知の通り、升の中にグラスがありその中になみなみと日本酒が注がれるあれです。

 

溢れ注がれる日本酒。

こぼれ落ちるイクラ。

滴り落ちるチーズ。

どの画も目を奪います。

これは、欲望の承認だ。

心の奥底に隠し持っていた欲望が、商品という形で公の場に表れることによって、欲望=羞恥から欲望=共有→承認になる。

そして、存分に心満たされ充足される。

 

一方、同じ欲望を刺激するのに心満たさぬ商法が、「あとちょっと商法」(勝手に命名)

あとちょっと大きければなぁ…

あと一品あればなぁ…

季節限定でなく通年販売ならなぁ云々

あとちょっと足りない。。。そうやって心鷲掴みにされ、足しげく通うお店がある。

 

私はこの「あとちょっと」に弱い。

食べ物だけでなく、旅行でも食事会(飲み会)でも楽しい時間はちょっと足りないくらいが好ましい。

あとちょっとと欲しながら、これが続けばいいのになという想い。

実質的には足りないんだけど、余韻を含めてパーフェクトになる感じ。

余韻は、目に見えない。だから心を強く掴んで離さない。

そうゆうもの、ありますか?