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京イチ

言うまでもなく、京都には見どころが多い。

長きにわたり都があり、権力者たちによる国家事業ともいえる建造物があちこちにあるからなんだと思う。

お気に入りのコースはいくつかあるけれど、「一番のオススメは?」と聞かれれば自信を持って「二条城」と私は答える。

日本人だろうが、外国人であろうが、大満足してもらえると思う。

 

二条城の最大の魅力は、歴史を肌で感じられること。

 

二の丸に足を踏み入れれば。

京畳の広いお座敷に襖や壁に描かれた画、欄間、そして鴬張りが広がります。

奥に進めば進むほどに「変化」していくのを、否応なしに感じられます。

 

その当時が想像しやすいように人形があちこちに置かれていますが、

そんなものがなくても「面をあげぃ」や「もそっと近こうに」という声が聞こえてきそうなぐらい想像力をかきたてられます。

上様はどこからお成りになるの?

座敷をキョロキョロ見渡します。

自然光でも十分に徳川の力を感じる。

誰が一体この威力に威厳に歯向かうことができましょうか。

いやしかし、ここは大政奉還がなされた場所でもあります。

菊の御紋の金具の下から葵の紋が出てきたりして、

しかしそれが全部の金具でないところに、幕末の激動の時代を肌で感じることができませんか。

 

そして、庭。

お城であっても戦国時代のお城じゃありませんから雅です。

今の時期は梅。

足元の白梅、目に紅梅。いい香りが鼻孔をくすぐります。

桜につつじに朝顔に紅葉。

 

目によし

耳によし

鼻によし

それが二条城。

歴史を肌で感じ取れますよ。

因みに今は本丸が改修中。

全ての改修作業が終わるのは2034年。20年の月日をかけて行われるそうです。