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神はどこからやってくるのでしょう(神在祭)

稲佐の浜 神はどこからやってくるのでしょう 神在祭
稲佐の浜

「祭り」と聞けば、神輿を担ぐ男たちによそゆきの浴衣姿、屋台のにおいに子供たちのはしゃぎ声そしてお囃子に盆踊り。

そういった賑やかな情景が浮かぶ人がほとんどだと思います。

しかし、静かなお祭りがあるのをご存知でしょうか?そう、ここ島根では「神在祭」が目前です。

 

「ねぇーねぇー台風が何で逸れたか知ってる?」と近所の子供たちが嬉しそうに聞いてくる。

その質問に答える前に「だってね、神様がいっぱい集まってきてるからなんだよー。」と教えてくれる。

どうやら学校で「神無月」を教わったようだ。

金木犀の香りを強く感じる頃には、子どもも大人も口を開けば一様に「神在月がやってきた、ヤーヤーヤー」状態。

というのは大げさな表記にしろ、新参者の私に皆さん知識を教えてくださいます。

  

ご存知の通り、旧暦10月(新暦11月半ば)を神無月というのは全国の八百万の神様が留守にするため。

なぜ留守になるのか。

それは、出雲大社に集まり人々の幸せのご縁を結ぶ会議に参加するためです。(ご縁といえば男女の縁が思い浮かびますが、子宝や仕事や商売の縁と生きることは縁の上に成り立っていますからかなり重大な議題!!)

出雲大社は、八百万の神々が全員集合状態になるので神無月を神在月と呼んでいます。(「十九社」という神様のお宿もご用意されています。)

さて、全国の神様は一体どこからやってくるのでしょう。

神々は出雲大社の西側にある「稲佐の浜」からやって来られます。出雲大社をはじめ日御碕神社や朝山神社、万九千神社、神原神社、神魂神社、多賀神社、佐太神社で、お迎えの「神迎神事」から始まり「神在祭」が行われ最後にお見送りの「神等去出神事(カラサデシンジ)」で終わりを迎えます。お迎えの時もお見送りの時も、神輿も浴衣も人出もお囃子もなし。

というよりもこの祭事期間は「御忌祭」と呼ばれ土地の人は歌舞を設けず楽器を鳴らさず家も建てず、ただただ静かに静粛を保つ。

静か―にそーと厳粛に行われる、そうゆう静かなお祭り。

静かなお祭りもある。

お祭りにもいろんな型があるんですね~自分が抱く概念が普通とは限らないなぁ。