珈琲豆の選び方

珈琲専門店には種々様々な珈琲豆が並んでいてどれを選んだらいいのかわからない、って方がいらっしゃると思います。コーヒーを飲み慣れた方でも、目新しいモノを見つけた場合「はて?」と思うことがあると思います。

さて今回は、珈琲豆の選び方という観点でお話をしたいと思います。

 

珈琲屋にどれがオススメかと聞いてみると、「酸味と苦味どちらがお好みですか?」とお客様のお好みを尋ねる店員が多いと思います。それは、珈琲は嗜好品なのでお客様の味のお好みに合わせたいからなのです。酸苦のバランスは、珈琲の味覚の基準になっています。珈琲において科学的存在の立証がなされているのが、酸味と苦味でもあるからです。

でも、酸味と苦味では味がイメージしにくいですよね。

酸味に特徴があるコーヒーは、爽やかで甘く華やかな香り(フルーティー、フローラルな香り)

苦味に特徴があるコーヒーは、コクがありロースト感や香ばしさを感じます。

いかがでしょう、酸味と苦味、どちらに重きを置いた味がお好きかイメージが取れましたか?

シングルで言うならば、珈琲に香りを求めるのならモカやキリマンジャロといった酸味のあるコーヒー、コクとビターさを求めるのならマンデリンといった感じです。

このように珈琲豆が持つ特性からアプローチする方法もありますが、他にも4つほど方法があります。

 

A:焙煎度

焙煎が浅い方が酸味を感じやすく、焙煎が進むにつれ深煎りになればなるほど苦味が増していきます。

焙煎が浅すぎると青臭く生臭くヒドイ不快感を感じますし、深煎り過ぎるとロースト感を通りこして焦げ感しか味わえません。何事も過ぎたるは猶及ばざるが如しですね~

 

B:生産国

コーヒーは農産物なので、気候の影響を受けます。国ごと、生産地域ごとに味の特徴があるのですが、ここではざっくりと地理的区分を3つに分けて特徴づけました。

①③酸味系②が苦味系

①中南米系(ブラジル・コロンビア・グァテマラ)

②東南アジア系(インド・インドネシア・ジャワ)

③アラビア/アフリカ系(エチオピア、イエメン、タンザニア)

インドネシアはマンデリン、エチオピアはモカ、イエメンはモカマタリ、タンザニアはキリマンジャロが有名です。 

モカとモカマタリの話はこちら「なぜ国名?(コーヒーの銘柄について)」。

 

C:珈琲豆の品種

珈琲の種はアラビカ種とロブスタ種の2種類(リベリカ種はほとんど流通していないので省く)ありますが、風味芳香がいいのは断然アラビカ種です。珈琲屋が販売している珈琲豆はアラビカ種がほとんですが、そのアラビカ種の中にも何種類もの品種があります。

①ティピカ種:優れた香りと酸味、豊かな風味とコク

②ブルボン種:華やかで香り高くコクがある。爽やかで甘い口当たり

③カトゥーラ:ブルボン種に近い味わい、豊かな酸味と渋みが強め

④ムンドノーボ:酸味と苦味のバランスがよく、ナッツのような香ばしさとほろ苦さ、柔らかい甘味

⑤パカマラ:ほのかな酸味と甘みとユニークな香り

⑥ゲイシャ:柑橘系のすっきりした酸味とフルーティな香り

 

D:シングルorブレンド

「珈琲いかがでしょう」というドラマを観ていて上手く表現されていて膝を打ちました。

一言で言い表すのなら、スター選手の「シングル」、チームプレイの「ブレンド」。

シングルはその豆が持つ特性、個性が堪能できます。当店では、ブラジルのトミオフクダやグァテマラのアンティグア、タンザニア キリマンジャロのモンデュールなどを期間限定で販売しています。どれも特別の個性を持っていて、シングルでも十分楽しめます。(楽しめるんですが、個人的には飽きがくるとも感じています。)

一方ブレンドは、いろんな珈琲豆が混ざっているので、配合されているたくさんの豆の長所を味わえます。そして、シングルにはない特徴として、豆が持つ欠点は他の豆によって補完されいることが挙げられます。ブレンドは珈琲屋によって配合する豆の焙煎度・生産国・品種が違っているため、その店の味が出ているとも言えます。

不思議なことに、同じブレンドを飲んでいても、その日によって苦味・酸味・香味・甘味強く感じるポイントが違うのもブレンドの面白さともいえます。

 

いろんな視点からコーヒーを選ぶことができます。

まず、お店のオススメのブレンドを飲んでみてお店が出す味とあなたのお好みが合うかジャッジする。

それから、焙煎度を変えて酸苦のいずれに重きがある方が好きか自分の嗜好を知り、嗜好にあった豆を選んで楽しむというのも珈琲豆に馴染む一つの方法だと思います。

あ、当店のブレンドでしたら、爽やかさのすっきりブレンド、香りのまったりブレンド、コクのこっくりブレンドです。(笑)