焙煎度における重さと体積の関係

焙煎度における重さと体積と焙煎度の関係
焙煎度における重さと体積と焙煎度の関係

「脂肪より筋力の方が重い。だから体重の数字が減ったからといって痩せたとは限らない」と聞きませんか?

同じ体重でも筋肉量が多い人の方がスラっと見える。

同じ重さでも筋肉と脂肪の体積は違っていて、筋肉の方が体積が小さいので細くみえるってゆうことなんですよね。

 

この話は、なんとコーヒーにも繋がります。

同じ重さなのに、焙煎度によって見た目(体積)が違います。

焙煎は、コーヒーの生豆に火を入れる時間によって浅煎り、中煎り、深煎りと呼ばれています。

火を長く入れれば入れるほどに、豆の色は茶色(こげ茶、黒)になり、苦味も増していきます。

火を長く入れるということは、生豆の中にある水分を飛ばすことになります。

豆の中の水分を飛ばしたコーヒー豆は膨らみ、体積が大きくなります。前回の「大きなコーヒードームを作りたい」なら深煎りで!というお話の理由はここにあります。

 

強火で一気に火を入れれば焙煎時間に関係なくコーヒー豆の中の水分は無くなるんじゃないか、どれも同じ体積になるんじゃないかと思われるかもしれません。ですが、強火で急速加熱をするとコーヒー豆の外側だけが焦げて中まで火が入りません。いわゆる生焼け状態です。生焼けのお米、生焼けの煮物、生焼けの魚…いやですよね~

生焼けのコーヒー豆も、香りもなくえぐみもありその豆が持つ本来の特性が出ていません。

豆と火のコントロールは焙煎士の腕の見せ所なのです。

コーヒー豆の中までしっかりと火が入りハジけた豆は、甘くいい香りがします。ほら、当店のコーヒーを淹れる時を思い浮かべてみてください(笑)

 

写真は、浅煎りの「すっきり」と深煎りの「こっくり」それぞれ10gを表したものです。

どうです?こっくりブレンドの方が量が多く見えませんか?

コーヒーを淹れる際に、計量スプーンでコーヒーを取り出す。その一杯は、すっきりブレンドとこっくりブレンドとでは重さが違います。いつもすっきりブレンドを飲まれている方が同じ感覚でこっくりブレンドで計量スプーン一杯分で淹れると薄いコーヒーが出来上がることになります。コーヒーの粉とお湯の量の比率を変えたくないと意識されている方は、焙煎度が深くなるにつれてややスプーン一杯を気持ち多めで、あるいはきちんと計量した方がベターです。

意外な所に落とし穴?いえいえ、意外と奥が深いコーヒーです。