エルメスの元副社長の言葉「エルメスのライバルは~」に続きは、「ルイヴィトン」や「シャネル」などが浮かぶ人が大多数ではないでしょうか。
エルメスは、ご存知の通り、多くの女性が憧れるフランスの高級ブランドであり、また同族経営としても有名です。
その副社長は、日本人だったってご存知でしょうか?
2008~2015年副社長であった齋藤峰明さんは、
「エルメスの真髄はものづくりにある。もしライバル企業を強いてあげるとしたら、日本の老舗和菓子屋虎屋である」
という言葉を残されています。
エルメスと虎屋。
なぜ?と私は不思議に思いました。
虎屋の社長黒川光博さんも同じ疑問を抱かれたそうで、
そこから数度にわたる対談が行われ、本として出版されています。
疑問を抱いた私も、拝読いたしました。
この対談集は、私が抱いた疑問を解くだけのものではありませんでした。
虎屋とエルメスという企業の在り方や違いについて、
職に対する意識、仕事と家庭、若者、女性、時代の変化。
企業という組織を越えて国レベル、文化レベルで話が進んでいきます。
多岐にわたる対談は、誰しも目に留まり心打たれるところがあると思います。
私が心打たれたのは、商品に対する意識です。
商品は、マーケティングでは生まれない。
商品は、「あったらいいな」という意識から文化的背景を携えて生まれるものである。
私は、両企業がそうゆう意識でいらっしゃるんだと理解しました。
続けるということは、頭でなくて心。
頭で決めるんじゃなくて、心に柔軟に対応していく。
それって、企業の在り方だけでなく、友達・恋人・家族・職場
どの人との関係性においてもそうですよね。
エルメスのライバルが虎屋の理由を知りたい方や心打たれまくりたい方。
オススメです。