
粉にする道具をコーヒーミル(別名グラインダー)といいます。
コーヒーミルは以下を選べば間違いありません。
理由を知りたい方は「コーヒーミルの選び方」に飛んでください。
コーヒーミルのオススメ
●電動
●臼式
●フラットカッター
目次
コーヒーミルって必要?その理由
ミルを選ぶ基準を見る前に、ミルの必要性についてみてみましょう。
コーヒーを美味しく飲める
コーヒーの劣化の原因は、酸化です。
酸化は「温度」「湿度」「酸素」「光」によって進みます。
粉は豆の状態よりも表面積が大きいので、酸化するスピードが速いです。
豆の状態で保存することでコーヒーの風味を長持ちさせ、直前に挽くことでコーヒーの美味しさが逃げません。
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気分で味を変えられる
ミルがお手元にあれば、挽き目を変えられます。
コーヒーの粉の大きさが変わると風味も変わります。
【粗め】酸味を出したい、サッと軽く飲みたい場合
【細め】苦味を出したい、コク深く飲みたい時
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抽出器具に適した挽き目にできる
抽出器具に適した粒サイズにすることで、より美味しいコーヒーを淹れることができます。
【粗め】フレンチプレス・パーコレーター
【中挽】ペーパードリップ・コーヒーメーカー
【細め】エスプレッソ
挽き目のサイズ

ザラメの大きさ。サッと淹れたい時、酸味を立てたい時のサイズ。

中挽きはグラニュー糖の大きさ。オススメの挽き目です

細挽きは上白糖とグラニュー糖の間くらいの大きさ
コーヒーミルの選び方

ミルを選ぶ際に一番重視すべきことは、「均一性」です。

ドリップする際、コーヒーの粉の粒が揃っている方が満遍なくコーヒーエキスを抽出できるからです。
ですから、同じ粒サイズに挽けるミルを選びましょう!
では、高い均一性があるミルとはどんなものでしょうか
手動か電動かどっちがいいの?
ミルには、手動と電動のものがあります。
オススメは、電動です。
手動・電動のメリット、デメリットは以下のようになります。
手動ミル
【〇メリット】
●5千円前後でお手頃価格が多い
●電気が不要→持ち運び可、アウトドアに持って行ける
●コンパクト→置き場所に困らない、持ち運べる
●レトロでかっこいいデザイン
●コーヒーの香りを楽しみながら味わい深く挽ける
【×デメリット】
●粒にバラツキが出る
●挽くのに力がいる→浅煎り程硬い。かなり力が要ります。
●挽き目の判断が必要→ハンドルを回すことで挽けるため、自分で止め時を考える必要がある
●少量しか挽けない
電動ミル
【〇メリット】
●短い時間で挽き終える→スピード
●力が不要→楽
●一度にたくさんの量が挽ける
●粒がそろっている
【×デメリット】
●1万円以上するものが多くお高め
●電源がいる→持ち運べない
●置き場所が必要なサイズのものもある
●騒音→朝・夜などの使用に同居人・家族に気を遣う
電動ミルは値段が高いものが多いですが、楽に均一な粉が作れるためオススメです。
ミルを選ぶ基準、刃の種類(プロペラカッター/臼式)

ミル刃の種類

ミル刃は、「プロペラカッター」と「臼式」の2タイプに分けられます。
オススメは臼式です。
ミルの刃
【プロペラ式】プロペラ状の刃が回転して粉にする(ブレードカッターともいう)
【臼 式】二枚の刃がすりつぶすようにして粉にする
プロペラ式は、プロペラ状の金属の刃が回転することで豆を細かく砕いていきます。
お手入れが簡単ですが、稼働時間で挽き目を調整するため粉の大きさにバラツキが出やすいです。大きな粒は不快な酸味が出てしまいます。
臼式の2タイプの刃(コニカルカッター/フラットカッター)
臼式はさらに2タイプの刃があり、オススメはフラットカッターです。
臼式の2タイプの刃
【コニカルカッター】
円すい状の刃と固定された刃の2枚の刃でコーヒー豆を粉砕
手動のものやエスプレッソ用に多い
別名コーン式
【フラットカッター】
凸凹で一対を成す2枚の歯でコーヒー豆を挟み粉砕
別名カッター式
メモリによって、その隙間を調整し粉のサイズを選ぶことができます。(メモリがないものは、自分で粒のサイズを見ながらネジの位置や操作時間を調整しなくてはいけません。メモリタイプがオススメです。)
フラットカッターの2タイプの刃(カット臼とグラインダー臼)
電動、臼式、フラットカッターの最大の魅力は、粉の均一性と香りが十分にが楽しめることです。
カフェや珈琲屋でよく目にするナイスカットミルとみるっこは、どちらも電動>臼式>フラットカッターです。
フラットカッターの刃にも「カット臼」と「グラインダー臼」の2タイプあり、刃の形状が違います。
カット臼は切り刻んで粉砕。グラインダー臼はすりつぶすイメージです。
グラインダー臼の方が、摩擦熱が出ますがそれ以上に粒の均一性が高いというメリットがあります。
どちらのタイプも刃と刃の隙間によって粉のサイズが決まるので、コーヒーの粉の大きさが揃い均一に抽出できるため美味しいコーヒが出来上がります。

電動>臼式>フラットカッター>カット臼
ナイスカットミル(後継機あり)/㈱カリタ

電動>臼式>フラットカッター>グラインダー臼
みるっこ/株式会社富士珈琲
自分に合ったミル選び、まとめ
コーヒー豆を淹れる直前にグラインドすることで美味しいコーヒーが出来上がります。
ミルには手動と電動のものがありますが、楽して均一サイズになる電動の臼型のミルがオススメです。私自身は「みるっこ」を愛用しています。
費用の観点から見ると、手動く電動 プロペラ式<臼型といった具合に高くなります。
手動ミルは安価ですが、手間とバラツキが出るため挽く行為が面倒になり途中で止めてしまう可能性も。。。
ミルを買ってみよう!と思った意思を尊重して、長く続けられるようお手軽に挽ける電動をオススメします。
コーヒーの敵は酸化ですが、ミルについた微粉(グラインドの際に出るカス)も酸化していきます。ホッパー(コーヒー豆を入れるところ)や受け缶(コーヒーの粉が溜まるところ)などについたコーヒー豆由来の油もカスも酸化します。水洗いできるところはしっかり洗って乾かし、ブラシで微粉をしっかり取り除きましょう。

微粉は必ず取り除きましょう。酸化してニオイの元になります。
コーヒーは吸着作用があります。他の食品と兼用できるミルもありますが、ニオイがコーヒー粉に付くため避けた方が無難です。
2022.06.23更新